in陰扉door_novel_2

1、ゴシップ・イン・ヒューマン




ハーイ!
マイネームイズ、高洲愛里!
え?なんで英語なのかって?
それはですねぇ、今私は、所属している新聞部、通称ゴシップ部の取材で、ESSに来ているからでーすっ!
ESSってのは、English School・・・・・・なんだっけ?
とにかく、英語劇のクラブのこと。
英語で愛やら何やら語るのは、最高に格好よくって、別にファンクラブまで出来ている花形クラブ。
部員も皆美景ぞろい。
ま、私は、新聞部の方が素敵だと思うけどねぇ。
ここで少し、私たち、新聞部について語りましょうか。
新聞部は、毎月学校新聞というものを発行してる。
実はその内容が、ゴシップ部という名称の由来。
その名の通り、部活だったり教師だったり標的は様々だけど、そいつらの秘密を暴いて好評しちゃおうってのが趣旨。
勿論学校が許可するわけなかったけど、新聞部の創立者である兄ちゃんは、無断で発行したらしい。
それが手に付けられない位に人気になっちゃったため、学校も中止にはできなくなってしまった。
人気がでるのも当然。
だって、第一刷のメインは、校長の盗撮事件だったんだから。
勿論、ゴシップといっても嘘は書かない。
それ新聞部のモットー。
第一刷の場合も、兄ちゃんが、校長に痴漢されていた知り合いの女の子から聞いた話が元だ。
それから私が入学してくるまでの十刷、全て大人気だった。
途中から有料(一刷五十円。一刷四ページという高価格!!)にしているにも関わらずだ。
私たちの学校は、私立の金持ち学校。もとい、成金学校。
馬鹿でも入れる。
叩けば何でも出てくる、そんな打ち出の小槌みたいな学校なのだ。
最初は兄ちゃんも、どうしてそんな学校に入るのかと思ったけれど、兄ちゃんは「やりたいことがある」って言ってた。
その「やりたいこと」が、これなんだと思う。
だけど、そんな学校だからこそ、スキャンダルにはとても敏感だ。
次々と秘密を暴く兄ちゃんを目の敵にしているらしく、兄ちゃんは命の危険に曝されたことが何度かある。
その度に私が兄ちゃんを助けてた。
助けっていっても、逃げ道を作るだけだけど。
これ、本当の話よ?
「自分の身の回りが、平和だなんて思わない方がいい」
兄ちゃんの口癖だ。
例えば、ある政治家の秘書が、裏金を誰かに知られてしまったとする。
そして、家宅捜索やら何やら、その政治家は危機に直面したとする。
このまま秘書が捕まったら、裏金のことをばらしてしまう!
俺の政治家人生は終わりだ!
この政治家はどうすると思う?
・・・・・・殺すんだよ。自殺に見せかけて。
一番簡単なのは、飛び降り自殺。
自宅マンションのベランダから、どーん!!
簡単だよ?
言っとくけど、本当の話なんだから。
嘘はつかない。
新聞部のモットーだから。
ちなみに、さっきから私が兄ちゃん兄ちゃん言っているのは、私の双子の兄貴、高洲千里。

カッコいい、最高のお兄ちゃん。
でも、さっき私が入学する前に十刷・・・とか言ってたじゃなぁい?
そう思ったあなた!!
確かにね、私と兄ちゃんは学年が違う。
と、いうのも
兄ちゃんが産まれたのが3月31日23時57分
私が産まれたのが4月1日0時0分
ワーオ、なんてミラクル!
お母さん、どうしてもっとふんばってくれなかったのさ!!そしたら兄ちゃんと同じ教室で勉強できたかもしれないのに!!
いや、でも私勉強できなくて、できる兄ちゃんと比べられたり、何より怒られたり(兄ちゃんに)するから嫌かも。
そんな感じで、今私たちは学年こそ違うけれど同じ校舎で、同じ部活で生活を送ってる。

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